ぜんまいの巻きかた
この時計は、自動巻機械式時計(手巻つき)です。
ぜんまいは時計を腕に着けた状態では通常の腕の動きで自然に巻き上がります。またりゅうずを回してもぜんまいを巻くことができます。
止まっている時計をお使いになるときは、時計を振っても動き出しますが、りゅうずを回しぜんまいが十分に巻かれた状態にして、日付と時刻を合わせてから腕にお着けください。ぜんまいを巻く際には、りゅうず0段位置で右方向(12時方向)にゆっくりと回してください。なお、りゅうずは左方向(6時方向)では空回りするようになっています。
9S86の場合はりゅうずを約45回転、9S66の場合は約60回転すれば十分に巻き上げることができます。また、ぜんまいはフル巻上げ状態でスリップするようになっております。ぜんまいを切る心配はありませんが過剰な操作はお控えください。
ぜんまいの巻き上げ量が不足しますと進み遅れの原因になりますので、一日10時間以上携帯することをおすすめします。また、時計を腕に着けないでご使用される場合は、毎日一定の時刻にりゅうずを回しぜんまいを十分に巻いてご使用ください。
時刻・日付の合わせかた
時刻・日付を合わせるときは、24時針と分針を最初に合わせ、その後で時針と日付を合わせます。
必ずぜんまいが巻き上げられた状態で、時刻合わせをしてください。
時刻の合わせかた
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ぜんまいが巻き上げられた状態で、時計が動いていることを確認します。
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りゅうずのロックを外してください。
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秒針が0秒位置にあるときにりゅうずを2段目まで引き出し、秒針を止めます。
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時計回りに針が進むように、りゅうずを左方向(6時方向)に回し、分針と24時針に注目しながら時刻を合わせます。
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時報などに合わせてりゅうずを押し込みます。
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次に、時針と日付を合わせます。りゅうずを1段目まで引き出してください。
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りゅうずを回して時針を合わせます。りゅうずを回したときに日付が変わるところが午前0時です。午前・午後を確認して時刻を合わせましょう。
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りゅうずを押し込むと操作は完了です。
日付・時刻を合わせるときは、必ず時計が動いている状態で行ってください。
合わせたい時刻の手前から、分針をゆっくり進めて合わせてください。
時針が、合わせたい時刻とは異なる時刻を指しているときや、時針の位置によって日付が変わることがありますが、まず先に、分針と24時針を合わせましょう。
これで24時針、分針、秒針が合った状態になります。
日付を合わせたいときは、ここで一緒に合わせてください。
りゅうずはどちらの方向へも回せますが、できるだけ日付修正が少ない方向で合わせてください。
りゅうずを回すときは、時針の一時間単位の動きを確認しながら、ゆっくりと回してください。
時針を合わせているときに、他の針が少し動くことがありますが故障ではありません。
りゅうずをロックしてください。
日付の合わせかた
日付を合わせるには、時針を2周させて一日分の日付修正を行います。
時針を、時計回りに2周(24時間分)回すと「日を送る」ことができます。逆に回すと「日を戻す」ことができます。
小の月(2、4、6、9、11月)が終わった翌日などに日付合わせを行ってください。
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ぜんまいが巻き上げられた状態で、時計が動いていることを確認します。
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りゅうずのロックを外してください。
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りゅうずを1段目まで引き出してください。
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りゅうずを回して、時針を2周させるごとに、日付が「一日分」修正されます。りゅうずを回したときに日付が変わるところが午前0時です。午前・午後を確認して合わせましょう。
日付・時刻を合わせるときは、必ず時計が動いている状態で行ってください。
右方向(12時方向)に回す:
時針を2周させると日付が一日送られます。
りゅうずはどちらの方向へも回せますが、できるだけ日付修正が少ない方向で合わせてください。
りゅうずはゆっくりと回してください。
時針を合わせているときに、他の針が少し動くことがありますが故障ではありません。
左方向(6時方向)に回す:
時針を2周させると日付が一日戻ります。
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操作が終わったら、時刻が合っているかどうかを確認してりゅうずを押し込んでください。これで操作は完了です。
りゅうずをロックしてください。
この操作では時針と日付が連動して動きます。
そのため、時刻の午前・午後が合っていないと、日付が半日ずれることがあります。
りゅうずはどちらの方向へも回せますが、できるだけ日付修正が少ない方向で合わせてください。
りゅうずを回すときは、時針の一時間単位の動きを確認しながら、ゆっくりと回してください。
時針を合わせているときに、他の針が少し動くことがありますが故障ではありません。
24時針の使いかた
24時針には以下の2つの機能があります。
タイプ1:
午前・午後を区別する
時分針が示す時刻を24時間制で表示する(通常の使いかた)
時分針、24時針ともに日本時間(午前10時)
タイプ2:
デュアルタイムとして使う
時差修正機能を使って、時分針が示す時刻とは異なる地域の時刻を表示する(一時間以上の時差がある地域の時刻)
時分針:
日本時間(午前10時)
24時針:
ロンドン時間(午前1時)
時差修正機能について
時差のある地域へ移動するときなどに、簡単に目的地の時刻に合わせられます。操作のときに時計を止めることがありません。
時針は目的地の時刻を示し、24時針は元の地域の時刻を示します。
時針は日付と連動しているため、正しい操作が行なわれると目的地の日付を表示します。
時差修正機能の使いかた
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ぜんまいが巻き上げられた状態で、時計が動いていることを確認します。
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りゅうずのロックを外してください。
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りゅうずを1段目まで引き出してください。
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りゅうずを回して目的地の時刻に合わせます。
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操作が終わったら、時刻が合っているかどうかを確認してりゅうずを押し込んでください。これで操作は完了です。
操作は、必ず時計が動いている状態で行ってください。
午前・午後、日付を確認して合わせましょう。
この操作では時針と日付が連動して動きます。
そのため、時刻の午前・午後が合っていないと、日付が半日ずれることがあります。
りゅうずはどちらの方向へも回せますが、できるだけ修正が少ない方向で合わせてください。
りゅうずを回すときは、時針の一時間単位の動きを確認しながら、ゆっくりと回してください。
りゅうずを回したときに日付が変わるところが午前0時です。
時針を合わせているときに、他の針が少し動くことがありますが故障ではありません。
りゅうずをロックしてください。
午後9時~午前1時の時間帯に時刻を合わせるときは、時針を午後8時まで戻してから合わせてください。
目的別の使いかた
時差修正機能を使うと、2つの地域の時刻を表示させるデュアルタイムとしてお使いいただけます。表示のしかたは二通りあり、目的によって使い分けることができます。
【例1】
時針・日付:
A地域(日本)
24時針:
B地域(ロンドン)
【例2】
時針・日付:
B地域(ロンドン)
24時針:
A地域(日本)
24時針を合わせた後で、時針を合わせます。
回転ベゼルの使いかた
モデルによって、ベゼル(ガラスの縁部)が両回転方式の場合がございます。
この場合、回転ベゼル上の「24時間表示」を利用して、時針で示す時刻とは違う2つめの、または3つめの他地域の時刻を表示させることができます。
【例】
時針で日本時間午前10時08分を表示し、24時針で「パリとバンコク、2つの異なる地域」の時刻を表示させたい場合
バンコクの時刻表示に回転ベゼルの「24時間表示」を利用したい場合
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まず、回転ベゼルの印を12時位置に合わせてください。
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次に、時差修正機能についてを参照の上、時分針を午前10時08分に、24時針を回転ベゼルの「2」に合わせます。
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パリに対してバンコクの時差は「+6時間」(サマータイム適用時期以外)ですので、回転ベゼルの印を24時間表示で6時間分左に回します。
日本に対してパリの時差は「-8時間」(サマータイム適用時期以外)となります。
この時、パリは文字板(または文字板外周リング)の24時間表示で「午前2時」、バンコクは回転ベゼルの24時間表示で「午前8時」と読み取ることができます。