メカニカル自動巻3DAYS
Caliber 9S65
「キャリバー9S55」の後継ムーブメントとして登場した「キャリバー9S65」は、9Sメカニカルを代表する最もスタンダードな自動巻ムーブメントです。新旧2つのムーブメントは、意匠こそ似ていますが性能はまったく別物です。
素材の見直しや、半導体の製造技術を応用した「MEMS (Micro Electro Mechanical System)技術」の採用によって、時計の基本性能が格段に向上したことは勿論、回転錘による「ぜんまい」の巻上げ方式も見直されました。
以前の「キャリバー9S55」の巻上げ方式は、セイコーが開発したマジックレバー方式であったのに対し、「キャリバー9S65」ではリバーサー方式を採用しました。硬化処理を施すことで、リバーサー方式の弱点である耐久性を補い、巻上げ効率の改善にも成功しました。
天真にも改良が施されました。以前の天真のホゾが直径0.07㎜であるのに対し、「キャリバー9S65」は直径0.08㎜です。その差はわずか0.01mmですが、太くなった分、耐衝撃性が向上しました。
ムーブメント仕様
巻上方式 | 自動巻(手巻つき) |
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静的精度*1 | 平均日差+5~-3秒 |
携帯精度 | 日差+10~-1秒 |
持続時間(最大巻上時) | 約72時間(約3日間) |
振動数 | 28,800振動/時(8振動/秒) |
石数 | 35石 |
その他機能 | - 日付表示機能 |
- グランドセイコー独自の規格に基づき、工場出荷前にムーブメント単体の状態で、6姿勢差・3温度差の条件下で測定した場合の精度です。実際にお客様がご使用になる環境下での精度(携帯精度)とは異なります。また、メカニカルモデルの特性上、ご使用になる条件(携帯時間、温度、腕の動き、強いショックや振動)によっては、前記の精度の範囲を超える場合があります。
9Sメカニカルとは
約200点のパーツから構成される機械式時計は、パーツ精度がムーブメントの精度を左右する。
どこまでもシンプル。だからこそ、問われるのはパーツ製造技術と職人の加工技術。
グランドセイコーのマニュファクチュールとしてのイノベーションは、この9Sメカニカルムーブメントに凝縮されている。