メカニカルハイビート36000 GMT
Caliber 9S86
10振動ムーブメント「キャリバー9S85」の、外乱に強く携帯時に安定した精度を実現した性能はそのままに、GMT機能を付加した、ハイスペックなムーブメントです。
GMTとは世界標準時(Greenwich Mean Time)の略称で、時針、分針、秒針の3本に加わる4本目の24時針(GMT針)によって、もう一つの時刻を表示できる機能です。
時針を現地時間、GMT針を日本時間に調整する際は、りゅうずを1段引き出した状態で、秒針を止めることなく時針だけを操作できるため、正確な分針・秒針の表示を損うことなく時刻合わせができます。
ムーブメント仕様
巻上方式 | 自動巻(手巻つき) |
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静的精度*1 | 平均日差+5~-3秒 |
携帯精度 | 日差+8~-1秒 |
持続時間(最大巻上時) | 約55時間 |
振動数 | 36,000振動/時(10振動/秒) |
石数 | 37石 |
その他機能 | - 日付表示機能
- 24時針*2(デュアルタイム表示機能) |
- グランドセイコー独自の規格に基づき、工場出荷前にムーブメント単体の状態で、6姿勢差・3温度差の条件下で測定した場合の精度です。実際にお客様がご使用になる環境下での精度(携帯精度)とは異なります。また、メカニカルモデルの特性上、ご使用になる条件(携帯時間、温度、腕の動き、強いショックや振動)によっては、前記の精度の範囲を超える場合があります。
- GMT(Greenwich mean time)機能とは、時針と24時針がそれぞれ別の時刻を示すことで、時差のあるふたつのタイムゾーンの時刻を表示できる機能です。
ベースとなったCaliber 9S85
10振動ムーブメントは、機械式時計の精度を司る「てんぷ」が1秒間に10回振動します。これを1時間に換算すると36,000回になるため、ハイビート36,000の呼称が付けられています。
一般的なムーブメントは21,600振動/時(6振動/秒)または28,800振動/時(8振動/秒)であることから、10振動がいかに振動数の多いムーブメントであるかが分かります。
グランドセイコーは41年ぶりの10振動ムーブメントの復活に挑戦し、「キャリバー9S85」が誕生しました。
それは単なる過去の復活ではなく、新素材の採用、「MEMS (Micro Electro Mechanical System)技術」の投入などによって進化した、新たな10振動ムーブメントなのです。
Caliber 9S85について詳しく知る
9Sメカニカルとは
約200点のパーツから構成される機械式時計は、パーツ精度がムーブメントの精度を左右する。
どこまでもシンプル。だからこそ、問われるのはパーツ製造技術と職人の加工技術。
グランドセイコーのマニュファクチュールとしてのイノベーションは、この9Sメカニカルムーブメントに凝縮されている。