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グランドセイコー規格について

機械式時計の携帯使用時の精度は、ムーブメント(駆動体)構造上の理由により、使用される環境条件の違い(一日の腕の運動量によるぜんまいの巻上げ具合、温度環境、姿勢=時計の向き など)によって変化します。

「グランドセイコー規格」とは、時計が使用される環境条件の違いによらずに、グランドセイコー機械式時計の優れた性能を確認するために設定されたセイコー独自の機械式時計用精度規格です。

「グランドセイコー規格」の詳細についてはグランドセイコー規格の内容をご覧ください。

すべてのグランドセイコー機械式時計は、この厳格な規格に基づく「グランドセイコー規格検定」に合格することを条件としております。ケース組込み前のムーブメント単体の状態で、製造工場内の人工的に管理された様々な環境下において合計17日間(クロノグラフの場合は20日間) にわたって時間の進み/遅れ(日差)を計測し、それらの数値が基準内にあるもののみに「グランドセイコー」の称号が与えられます。

お客様が実際に携帯使用される場合の精度は、一日あたり-1~+8秒の範囲を目安としております。

携帯使用時の精度を正しく判断するには、一日のみではなく、通常のご使用状態で一週間から10日間程度お使いになって進み/遅れをみてください。

その一日あたりの平均値が上記目安の範囲を超える場合は、調整をおすすめします。また、次のような場合は保証期間内にも関わらず有料対応とさせていただきます。

誤ったご使用方法や、磁気を帯びさせてしまう等、お客様の不注意により精度の狂いが乗じているとき

弊社以外での修理により精度の狂いが生じているとき

火災または水害・地震などの天災地変により精度の狂いが生じているとき

保証書の字句を書き換えられた場合

グランドセイコー規格の内容

項目

単位

規格値

規格値(クロノグラフ)

平均日差

秒/日

−3.0~+5.0

−3.0~+5.0

平均日較差

秒/日

1.8以下

1.8以下

最大日較差

秒/日

4.0以下

4.0以下

水平垂直差

秒/日

−6.0~+8.0

−6.0~+8.0

最大姿勢偏差

秒/日

8.0以下

8.0以下

第一温度係数

秒/日/℃

−0.5~+0.5

−0.5~+0.5

第二温度係数

秒/日/℃

−0.5~+0.5

−0.5~+0.5

復元差

秒/日

−5.0~+5.0

−5.0~+5.0

検定姿勢数

6姿勢

6姿勢(クロノグラフ非作動時)

3姿勢(クロノグラフ作動時)

検定温度

8℃,23℃,38℃

検定日数

17日間

20日間

グランドセイコー規格の用語説明

項目

意味

検定姿勢

時計性能の様々なテストを実施するために、国際規格ISO3159で5方向の向きが規定されている。GS検定ではそれに加え、12時上姿勢を追加し6方向としている。(文字板上、文字板下、12時上、3時上、6時上、9時上)

平均日差

異なる6姿勢で各2日ずつ実測した合計12の日差データの平均値のこと。時計の一日あたりの基本的な進み・遅れを示す目安だが、実際の精度実力は、他の項目を含めた総合的な判断が必要である。

平均日較差

異なる6姿勢で各2日ずつ実測した際の一日目と2日目の日差の変化量6データの平均値のこと。各姿勢での日毎の精度がどの程度安定しているかを示している。

最大日較差

異なる6姿勢で各2日ずつ実測した際の一日目と2日目の日差の変化量6データ中の最大値のこと。日毎の精度が、姿勢によって最大どの程度変化しているかを示している。

水平垂直差

日常生活で最も使われると想定される2姿勢における進み・遅れを表す。時計を文字板上姿勢で置いた場合の2日間の平均日差と、6時上姿勢で置いた場合の2日間の平均日差との差。

最大姿勢偏差

試験初期の12日間の日差と、平均日差との差の最大値。時計の置き方により、日差がどの程度変化しているかを表す。

第一温度係数

同一姿勢(文字板上)において、38℃から8℃までの環境での1℃あたりの日差の変化量。時計が使用される温度環境(腕から外した状態を想定)での進み・遅れを示している。

第二温度係数

同一姿勢(文字板上)において、38℃から23℃までの環境で1℃あたりの日差の変化量。時計が使用される温度環境(腕に装着した状態を想定)での進み・遅れを示している。

復元差

検定最後の一日の日差から最初の2日間の平均日差を差し引いた値。時計をある一定期間使用後に、日差がどの程度安定しているかを表す。

グランドセイコー規格(クロノグラフ)の用語説明

項目

意味

検定姿勢

時計性能の様々なテストを実施するために、国際規格ISO3159で5方向の向きが規定されている。GS検定ではそれに加え、12時上姿勢を追加し6方向としている。(文字板上、文字板下、12時上、3時上、6時上、9時上)

クロノグラフムーブメントの検定時は、クロノグラフ作動状態で3方向(文字板上、6時上、9時上)の実測も行う。

平均日差

クロノグラフ非作動状態で異なる6姿勢で各2日ずつ実測した日差データとクロノグラフ作動状態で実測した異なる3姿勢で各1日ずつ実測した合計15の日差データの平均値のこと。時計の一日あたりの基本的な進み・遅れを示す目安だが、実際の精度実力は、他の項目を含めた総合的な判断が必要である。

平均日較差

クロノグラフ非作動状態で異なる6姿勢で各2日ずつ実測した際の一日目と2日目の日差の変化量6データとクロノグラフ作動状態で異なる3姿勢で各1日ずつ実測した際の日差と前述の2日目の日差の変化量3データの合計9データの平均値のこと。各姿勢での日毎の精度がどの程度安定しているかを示している。

最大日較差

クロノグラフ非作動状態で異なる6姿勢で各2日ずつ実測した際の一日目と2日目の日差の変化量6データとクロノグラフ作動状態で異なる3姿勢で各1日ずつ実測した際の日差と前述の2日目の日差の変化量3データの合計9データの最大値のこと。日毎の精度が、姿勢によって最大どの程度変化しているかを示している。

水平垂直差

日常生活で最も使われると想定される2姿勢における進み・遅れを表す。時計を文字板上姿勢で置いた場合の2日間の平均日差と、6時上姿勢で置いた場合の2日間の平均日差との差。

最大姿勢偏差

試験初期の15日間の日差と、平均日差との差の最大値。時計の置き方により、日差がどの程度変化しているかを表す。

第一温度係数

同一姿勢(文字板上)において、38℃から8℃までの環境での1℃あたりの日差の変化量。時計が使用される温度環境(腕から外した状態を想定)での進み・遅れを示している。

第二温度係数

同一姿勢(文字板上)において、38℃から23℃までの環境で1℃あたりの日差の変化量。時計が使用される温度環境(腕に装着した状態を想定)での進み・遅れを示している。

復元差

検定最後の一日の日差から最初の2日間の平均日差を差し引いた値。時計をある一定期間使用後に、日差がどの程度安定しているかを表す。