History

原点。そして、未来。

1960年、グランドセイコーは世界最高級の腕時計を作り出すという決意から誕生しました。
誕生以来、腕時計の本質を高い次元で追求し、グランドセイコーの伝統と品質は今日まで受け継がれています。

STORY

1
「初代グランドセイコー」誕生

1960年「初代グランドセイコー」誕生

1960年、スイス製が高級腕時計の代名詞とされていた当時、それまで培ってきた時計技術の粋を結集して「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」という志のもと、グランドセイコーは誕生しました。 「クラウン」をベースにさらなる高精度化が図られた「初代グランドセイコー」は、国産では初めてスイス・クロノメーター検査基準優秀級規格に準拠したモデルとして発売されました。 発売価格は25,000円。当時の上級国家公務員の初任給が12,000円であったことから、破格の高級品であったことが伺えます。

実用性能を進化させた「GSセルフデーター」

「初代グランドセイコー」誕生の翌年、腕時計の輸入規制(関税)が緩和されたことで、輸入時計が国内で大量に流通するようになりました。グランドセイコーはこの時すでに、世界の名だたる高級時計ブランドを超えることが宿命づけられていたのです。
グランドセイコーは誕生からわずか4年にしてカレンダー機能を搭載し、防水性能は水深50mまで対応した機械式手巻時計「GSセルフデーター」を世に送り出しました。

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1960

MECHANICAL

初代グランドセイコー

当時のスイス・クロノメーター優秀規格と同一の社内検定を行い、これに合格したものが歩度証明書つきで発売された。

1964

MECHANICAL

GSセルフデーター

カレンダー機能が搭載され、防水性能は水深50mまで対応したことで、より実用性能が向上したモデル。

STORY

2
1960年代の輝かしい功績

デザイン理念「グランドセイコースタイル」の確立

1967年に発表した「44GS」 は、 5振動の手巻時計として当時の最高精度を誇りました。同時に「44GS」はデザイン面で、現在のグランドセイコーに大きな功績を残しています。
多くの人の心を動かす「燦然と輝くウオッチ」を目指した「44GS」の意匠から、3つのデザイン方針と、それらを実現するための9つの要素を定義し、グランドセイコーのデザイン理念“グランドセイコースタイル”を確立しました。
グランドセイコーの歴代モデルが、他にはない独自の輝きと趣を携えているのは、“グランドセイコースタイル”を遵守しているためです。

グランドセイコーのデザインについて詳しく知る

1967年は、原子核が持つ普遍的な現象を利用したセシウム原子時計が国際的な秒の定義に採用された年でもあります。誤差は1億年に1秒程度とされており、これは現在でも用いられている基準です。

機械式時計の輝かしい軌跡

「初代グランドセイコー」の登場から始まった1960年代は、グランドセイコーが世界を驚愕させる国産最高峰の機械式腕時計へと急成長を遂げた、輝かしい時代でした。
1967年にはグランドセイコー初の自動巻モデル「62GS」、1968年には自動巻10振動の「61GS」、手巻10振動の「45GS」、女性用10振動の「19GS」を発売しました。

当時、鉄道の発達や工場生産管理の高度化に伴う時代の要請によって、精度競争は更に激しさを増していき、機械式時計の精度を競うスイス天文台コンクールでも10振動のムーブメントが登場し始めていました。

スイス天文台コンクールに初めて参加した1964年以降、セイコーは年を追うごとに順位を上げ、1967年には上位を独占するようになり、名実ともに世界の頂点を極めました。
その高度な技能を活かして、高精度な腕時計の商品化を進めた結果、1969年、ぜんまいのトルクを高め、てんぷの振動数を10振動に進化させることで飛躍的に精度向上を図り、姿勢差や外的影響による歩度の変化も低減させた「グランドセイコー V.F.A.(Very Fine Adjusted)」を発表しました。
その精度は日差±2秒、月差±1分以内という驚くべきもので、機械式腕時計としての正確さを極限まで追求した超高精度モデル「グランドセイコー特別調整品」の名が付けられた「61GS V.F.A.」「45GS V.F.A.」が発売されました。

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1967

MECHANICAL

44GS

第二精工舎(現セイコーインスツル)製造として初めてのグランドセイコー。5振動の手巻時計として当時、最高精度に調整したモデルであり、現代まで連綿と受け継がれているデザイン理念「グランドセイコースタイル」によって実現された最初のモデル。

グランドセイコーのデザインについて知る

1967

MECHANICAL

62GS

グランドセイコー初の自動巻モデル。自動巻(りゅうずを巻く必要がない)であることをデザイン上で強調するために、りゅうずを4時位置に目立たないよう設置しているのが特徴。

1968

MECHANICAL

61GS

国産初の自動巻10振動モデル。10振動により等時性に優れ、姿勢差、外乱の影響などに対してもより安定した高精度を実現することができるようになった。巻上げ方式はセイコー独自のマジックレバー方式を採用。当時の最高峰モデルとして発売された。

1968

MECHANICAL

45GS

自動巻の61GSに続いて発売された、手巻10振動モデル。従来の手巻の57系GS、44系GSに比べてより薄型のムーブメントサイズ、自動巻の61GSと同様、姿勢差、外乱の影響などに対してもより安定した高精度を実現した。日付つきモデルは、瞬間日送り機構が搭載されていた。

1968

MECHANICAL

19GS

女性用の小型10振動、高精度ムーブメントを搭載。世界で初めて発売された女性用10振動モデルに搭載された「キャリバー1944」をベースに、さらに精度、品質の追求が行われた。

1969

MECHANICAL

61GS V.F.A.

V.F.A.とは「Very Fine Adjusted」の略。精度が月差±1分以内という、機械式腕時計としての正確さを極限まで追求した超高精度モデル。「グランドセイコー特別調整品」と名付けられて発売された。

1969

MECHANICAL

45GS V.F.A.

V.F.A.とは「Very Fine Adjusted」の略。精度が月差±1分以内という、機械式腕時計としての正確さを極限まで追求した超高精度モデル。「グランドセイコー特別調整品」と名付けられて発売された。

1970

MECHANICAL

56GS

消費の多様化の時代を迎えつつあり、軽く、薄く、小さく、使いやすいものが求められるようになってきていた。そういった時代の要請にこたえるべく、高精度な自動巻でありながら薄型化(ムーブメント厚さ:4.5mm)を実現し、手首に軽くフィットする端正なデザインでまとめられたモデル。

1970

MECHANICAL

61GSスペシャル

当時のGS規格よりもさらに厳しい精度基準を課したグランドセイコースペシャル。自動巻10振動の61GSをさらに入念に仕上げたもので、精度、デザインともにグランドセイコーの最高峰の高級腕時計として発売された。

1972

MECHANICAL

19GS V.F.A.

女性用機械式腕時計としての精度の極限を求めて、極めて精密な調整を行い月差±2分を実現。女性用としては最高水準を達成した画期的なモデル。

STORY

3
9Fクオーツの登場

セイコーが発売した世界初のクオーツ

月差±1分以内の10振動モデル「V.F.A.」が登場した1969年、セイコーは世界初のクオーツ式腕時計を発売しました。たんす並みの大きさであったクオーツの機構を、腕時計のサイズにまで小型化することに成功したのです。
このことは時計業界の飛躍的な技術革新を導き、腕時計のスタンダードを大きく塗り替えることとなりました。クオーツの機構は瞬く間に世界中に広まり、誰でも手に入れられるリーズナブルで正確な腕時計として、多くの人々に正しい時を知らせることができるようになりました。

一方でこれまで機械式腕時計を製造していたメーカーは、“クオーツショック”と呼ばれるほどの大きな打撃を受けました。機械式時計で世界の最高峰を勝ち取ったグランドセイコーもまた、例外ではありませんでした。

グランドセイコー初のクオーツ誕生

1988年、グランドセイコー初のクオーツ式時計「95GS」が発売されました。年差±10秒という非常に高精度なこのモデルは、当時の年差クオーツムーブメントで使用されていた水晶振動子と比較して、耐温度特性、耐湿度特性、耐衝撃性能のすべての面において優れた水晶振動子を選りすぐって使用することで、当時の最高峰の精度を実現しました。
その4年後には小型化に成功し、女性用においても年差精度(年差±10秒)を実現したことで、男性用モデルとのペアモデルが登場しました。

クオーツ式時計の登場によって、一時期影を潜めていたグランドセイコーの名を再び世に知らしめたのは、それまでの精度を大きく越えた “グランドセイコーのクオーツ”でした。

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1988

QUARTZ

95GS

「グランドセイコー」の名前をクオーツで復活させたモデル。年差±10秒というクオーツとしても非常に高精度なムーブメントを搭載。当時の年差クオーツムーブメントで使用されていた水晶振動子と比較して、耐温度特性、耐湿度特性、耐衝撃性能において優れた高品質の水晶振動子を選りすぐって使用していた。

1989

QUARTZ

8NGS

10気圧防水となり、さらに実用性を高めたモデル。

1992

QUARTZ

3FGS

女性用クオーツムーブメントで年差精度(年差±10秒)を実現。男性用モデルとのペアモデルとして発売された。

STORY

4
グランドセイコーが辿り着いた究極のクオーツ

グランドセイコーが到達した究極のクオーツ

グランドセイコー初のクオーツ式時計誕生からわずか5年後の1993年、キャリバー9F83は完成しました。今までのクオーツの常識を覆す「クオーツを超えたクオーツ」の誕生です。
「バックラッシュオートアジャスト機構」、「ツインパルス制御モーター」、「瞬間日送り機構」、「スーパーシールドキャビン」など数々の新機軸を搭載したこのクオーツは、グランドセイコーが考える腕時計の本質「正確さ」「美しさ」「見やすさ」そして「長く愛用でき」「使いやすいこと」を徹底的に追求し、細部にもこだわり抜いた最高峰のクオーツです。
9Fクオーツについて詳しく知る

1997年には、群を抜く装着感に加えて、細部まで徹底した作り込みが行われた9F6シリーズが登場。現在もなお多くのお客様から支持されています。

2003年には、クオーツでありながら40,000A/mの耐磁性能を持つ強化耐磁シリーズを発表。PCや携帯電話などの磁気製品の普及に呼応し、外装面でも更なる進化を遂げました。

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1993

QUARTZ

9F8シリーズ

「クオーツを超えたクオーツ」。腕時計の本質を追求し、従来のクオーツでは実現不可能だった「バックラッシュオートアジャスト機構」、「ツインパルス制御モーター」、「瞬間日送り機構」など、数々の新機軸を生み出した。

1997

QUARTZ

9F6シリーズ

腕に馴染む緩やかな曲面のデザインにより、より洗練さを醸し出した。群を抜く装着感に加えて、細部まで徹底した作り込みが行われているのが特徴。上質と品格を併せ持つ、グランドセイコーを代表する人気モデルとなった。

STORY

5
機械式グランドセイコーの復活

機械式時計復活に向けて

1980年代のクオーツ式時計の勢いが90年代に入っても依然、衰えを見せない中、機械式時計の愛好家らの声が次第に高まってきたこともあり、長い歴史と伝統を誇るスイスの時計メーカーは、機械式時計復活に向けて動き始めました。それはグランドセイコーでも同じでした。

1990年代半ば、グランドセイコーは機械式時計の復活を決意しますが、高級機械式時計の製造には既に20年以上のブランクがあり、実現は幾多の困難を極めました。

当初、1990年代半ばに中級機として活躍していたムーブメントをベースに改良を加えることで、機械式グランドセイコーの復活は比較的容易に実現できるものと考えられていました。
しかしながら実際に検討作業を開始してみると、グランドセイコーに要求される精度レベルはあまりにも高く、このままでは実現不可能であることが判明したのです。

そこでムーブメント設計者らは悩み抜いた結果、完全なる新規設計に着手することを決断しましたが、理論値は充分に理解していたものの、設計は困難を極めました。新規設計には、優秀で経験のある職人の技能が必要不可欠だったのです。しかしかつての熟練技術者たちは既に引退しており、 世界の頂点を極めた機械式時計の製造技術を継承する者は、ほとんど残されていませんでした。

設計者らは引退したOBを訪ね歩いてアドバイスを乞い、先輩達から聞きだした経験値と理論値によるシミュレーションを繰り返すことでサンプルを作成し、実測試験を行う。そんな試行錯誤の日々が続きました。

機械式グランドセイコーの復活

1996年、COSC(de Controle Official Suisse Chronometres) スイス公認クロノメーター検定協会の精度検定に挑戦し、初回テストでは4個中3個が合格。さらに量産品50個をCOSCに送ったところ、50個全てが基準を満たし、合格となりました。それは組立・調整技術が再生されたことの証であり、同時に祈願の機械式グランドセイコー復活への道が開けた瞬間でもありました。

諸先輩方が築き上げてきた「クロノメーターを越える精度こそがグランドセイコーの精度である」というプライドを受け継ぎ、さらに高い精度規格を目指すべく制定されたのが「新GS規格」でした。スイス・クロノメーター規格を越える新たなグランドセイコー規格として制定されたこの独自の厳しい規格は、今でも遵守されています。

加えて当時の平均持続時間を10時間も上回る“50時間以上の持続時間”を達成しなければ、グランドセイコーの冠を付けることはできないと開発者らは考え、越えなければならないハードルはさらに厳しいものになりました。

この時を境に「世界に通用する安定した精度で、止まらず見やすいこと」というかつて目指した目標は、「国際基準を凌ぐ精度と実用性を最新技術で復活させること」という、更に高く厳しい目標へと塗り替えられたのです。

この新たな目標に邁進した結果、1998年ついにキャリバー9S51とキャリバー9S55が完成し、機械式グランドセイコーは完全復活を遂げました。
このことは市場から大きな賞賛をもって受け入れられました。

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1998

MECHANICAL

9S5シリーズ

歴史と伝統に先進技術が融合。新GS規格のもと、満を持して復活した機械式グランドセイコー。

2002

MECHANICAL

9S56 series

グランドセイコーの歴史の中で初めて、時分秒針以外の「4本目の針」を搭載。アクティブで躍動感あるスタイリングに加え、伝統的なダイヤルの製法も復活させた意義深いモデル。

2003

QUARTZ

強化耐磁シリーズ

クオーツでありながら40,000A/mの耐磁性能を持つ強化耐磁シリーズ。PCや携帯電話など、磁気製品の普及に対応し外装面でも進化を遂げた。

STORY

6
スプリングドライブの登場

第3のムーブメントへのチャレンジ

1977年、機械式時計とクオーツ式時計の技術を融合した全く新しいムーブメントの構想が生まれました。電池も蓄電池も使わない自己完結型でありながら、クオーツ並みの高精度を実現できる第3のムーブメントです。これまでに誰も実現し得なかった、既存概念を超える機構を生み出すという大きな夢に向けて、開発がスタートしました。
開発初期段階では実用化にはほど遠く、まだまだ「夢」の機構に過ぎなかったこの機構が、世界中の時計師らを驚愕させることとなるは、20年以上も先のことです。

グランドセイコー初のスプリングドライブ キャリバー9R65

第3のムーブメント“スプリングドライブ”が誕生したのは1999年ですが、グランドセイコーに搭載されるまでにはさらに4年の月日が必要でした。効率の良い自動巻機構と72時間パワーリザーブの実現なくして、グランドセイコーの冠を付すことはできないと考えられたためです。

かつて自社で独自に開発し、今や世界中がスタンダードと認める「マジックレバー方式」を採用することで格段に巻き上げ効率をアップさせ、駆動時間は手巻式の48時間から、自動巻72時間へと機能改善されました。

そして2004年、遂にグランドセイコー初のスプリングドライブ、キャリバー9R65を搭載したモデルが発表されました。
自動巻スプリングドライブ「キャリバー9R65」について詳しく知る

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2004

SPRING DRIVE

9R6シリーズ

ぜんまいのほどける力を水晶振動子が正確に制御する独創の機構、自動巻スプリングドライブを搭載。ぜんまいの力で駆動しながら、クオーツと同等の高精度(平均月差±15秒、日差±1秒相当)を実現。

STORY

7
3日巻を達成した機械式時計

機械式時計で72時間パワーリザーブを叶えたキャリバー9S67

キャリバー9S5系を搭載して復活した機械式グランドセイコーですが、週休2日制の定着など、時代の変遷とともにライフスタイルが変容したことで、48時間パワーリザーブでは実用性能を満たさなくなってきました。金曜日の夜に時計を外すと、月曜日の朝には止まってしまっているのです。

そこで2006年、シングルバレル(ひとつの香箱搭載)の限界に挑戦した新キャリバー9S67を採用した、メカニカル自動巻3Daysを開発。振動数はキャリバー9S55と同じ2万8800振動/時でありながら、従来の9S5系から香箱の直径を変えずに、ぜんまいの厚みと幅を改良し、長さを約10センチ延ばしたことで、約72時間パワーリザーブを可能にしました。

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2006

MECHANICAL

9S67 series

ひとつの香箱でありながら最大巻上時約72時間(約3日間)のロングパワーリザーブを実現。従来の9S5系から香箱の直径を変えずに、ぜんまいの厚みと幅を改良し、長さを約10センチ延ばすことで可能になった。

STORY

8
多機能なスプリングドライブ

GMT、ストップウオッチ機能を備えたスプリングドライブ

2005年、スプリングドライブに初めてGMT機能を付加したキャリバー9R66が完成しました。高精度を約束するキャリバー9R65の時刻表示機能の正確さをGMT機能にも活かすことで、ぜんまい駆動でありながら非常に高精度なGMTが誕生しました。グランドセイコー初のスプリングドライブ誕生からわずか1年後のことでした。
自動巻スプリングドライブ GMT「キャリバー9R66」について詳しく知る

さらに2007年、自らの歴史を越え、世界で最も高精度なぜんまい駆動のクロノグラフ「スプリングドライブクロノグラフ」が誕生しました。
グランドセイコーに初めて登場したストップウオッチ機能搭載のキャリバー9R86ですが、その構想は自動巻スプリングドライブ開発当初からありました。
動力伝達方式は「垂直クラッチ方式」を採用。ぜんまい駆動のクロノグラフの中で、最も正確で信頼性の高いクロノグラフを作りたいという開発者らの夢が現実となったのです。
自動巻スプリングドライブクロノグラフ GMT「キャリバー9R86」について詳しく知る

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2007

SPRING DRIVE

9R8シリーズ

駆動方式は「スプリングドライブ」、動力伝達方式は「垂直クラッチ方式」。ぜんまいで駆動するクロノグラフの中で、最も正確で信頼性の高いクロノグラフを作りたいという思いから開発されたグランドセイコー初のクロノグラフ。

STORY

9
高精度・多機能なメカニカル

10振動ムーブメント「メカニカルハイビート36000」

2009年、自動巻10振動ムーブメント「キャリバー9S85」を搭載した「メカニカルハイビート36000」を発売しました。

グランドセイコーには、過去に10振動モデルを完成させた歴史があります。
1968年発売の自動巻「61GS」、手巻の「45GS」、女性用の「19GS」は、当時の10振動ムーブメントの中でも世界最高レベルの高精度を誇る名品です。

41年ぶりに10振動にチャレンジしたキャリバー9S85は、過去の栄光をそのまま復活させたものではありませんでした。
最先端のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を採用し、精度を司る動力ぜんまい、ひげぜんまい、がんぎ車とアンクルで構成される脱進機のすべてを一新した結果、高速振動に必要な大きなトルクと、最大巻上時約55時間という優れた持続時間を実現することができました。
メカニカルハイビート36000「キャリバー9S85」について詳しく知る

10振動ムーブメントにGMT機能を付加した「メカニカルハイビート36000GMT」

キャリバー9S85の誕生からわずか5年後、24時表示機能(GMT機能)を付加したキャリバー9S86は完成しました。

りゅうずを1段引くことで、秒針を止めずに時針のみを調整できるため、高精度なハイビート36000が約束する“正確な時”は損なわれません。
時計本来の時刻表示精度はそのままに、GMT機能においてもその優れた精度を発揮すべきである、という高精度を追求するグランドセイコーの姿勢を体現したのです。
メカニカルハイビート36000 GMT「キャリバー9S86」について詳しく知る

新しく生まれ変わった機械式グランドセイコーのスタンダードムーブメント「キャリバー9S65」

従来の機械式時計のスタンダードムーブメント「キャリバー9S55」は、10振動ムーブメント「キャリバー9S85」で採用されたMEMS技術によって作られる高精度なパーツを使用することで、キャリバー9S65へと刷新されました。
実使用時の精度の安定性が向上し、最大巻上時約3日間持続も可能になりました。
先端技術と匠の技の融合によって生まれたこのムーブメントは、機械式グランドセイコーの基幹ムーブメントとして、今も活躍しています。
メカニカル自動巻3DAYS「キャリバー9S65」について詳しく知る

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2009

MECHANICAL

9S8シリーズ

グランドセイコーのために41年ぶりに新規開発された自動巻10振動ムーブメントを搭載。精度の要となるパーツを素材から見直し、高速振動に必要な大きなトルクと、優れた持続時間を実現した、新たなメカニカルハイビートの誕生。

2010

MECHANICAL

9S65

従来の9S5系モデルを、3日間持続に。ひげぜんまいと脱進機は最新の素材・製造技術を採用することで、実使用時の精度の安定性が向上した。

2014

MECHANICAL

9S86 series

外乱に強く携帯時に安定した精度を実現する10振動ムーブメント「キャリバー9S85」の性能はそのままに、GMT機能を付加した新ムーブメント「キャリバー9S86」。
メカニカルハイビート36000に24時表示機能(GMT機能)を付加し、実用性を向上させた。

  • 写真の製品(SBGJ005)は、2014年度ジュネーブ時計グランプリ「プティット・エギュィーユ」部門賞受賞。

STORY

10
未知の領域へのチャレンジ

グランドセイコー初のブラックセラミックス

2016年、セラミックスを初めてケース全面に採用した新しいコレクションが誕生しました。
“高い視認性とともに燦然と輝き続ける腕時計”という「グランドセイコースタイル」が定める基本的なデザイン理念はそのままに、新たなグランドセイコーのデザインのあり方を提言したこのコレクションは、近未来のグランドセイコーを予感させるエポックメイキングであるとも言えます。

8日巻を叶えたキャリバー9R01

2016年には、スプリングドライブで最大約8日間(約192時間)の連続駆動を可能にした「9Rスプリングドライブ8Days」が誕生しました。
スプリングドライブをベースとした複雑時計や最高級品を手がける専門工房「マイクロアーティスト工房」が手がけた、初めてのグランドセイコーです。

通常、スプリングドライブには香箱が1つ配置されていますが、キャリバー9R01では3つの香箱を直列に配置し、今までの2.5倍以上もの駆動時間を確保することで8日巻を可能にしています。
またこのモデルのために新たに開発されたザラツ研磨法によって、今までのプラチナケースでは実現し得なかった、エッジの際立った端正な美しさが備わったケース仕上げが可能になりました。

キャリバー9R01は、スプリングドライブの未来を拓くモデルであるとともに、自らの歴史を自ら塗り替えてきたグランドセイコーの、次なる革新を示唆する象徴であるともいえます。
手巻スプリングドライブ8DAYS「キャリバー9R01」について詳しく知る

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2016

SPRING DRIVE

ブラックセラミックス

スプリングドライブムーブメントを搭載し、グランドセイコーとして初めてセラミックスをケース全面に採用したモデル。

2016

SPRING DRIVE

スプリングドライブ8Days

スプリングドライブムーブメントで、最大約8日間(約192時間)の連続駆動を可能にした、グランドセイコー初のマイクロアーティスト工房製モデル。
ケースはプラチナ950を採用しながら、グランドセイコーならではのシャープな造形を実現している。

キャリバー「9R01」を詳しく見る

STORY

11
SEIKOブランドからの独立

「腕時計の世界最高峰」を目指し、高精度と実用性をひたむきに追求し続け、その理想を満たす腕時計を生み出してきたグランドセイコーは、2017年、新たな境地をひらくべく、セイコーから独立した新生ブランドとして、セイコーとは異なる高みを目指して挑戦を続けることを表明しました。その証として「Grand Seiko」のロゴマークを全てのグランドセイコーモデルにおいてダイヤルの12時位置に冠し、新たな歩みを始めました。

独立ブランド化を機に、グランドセイコーが大きく進化を遂げたのは、ブランドの哲学を次なるステージへと昇華させるべく、デザイン領域をさらに広げたことにあります。王道である「ヘリテージコレクション」を根幹に据えながら、よりアクティブなシーンに適応するモデルを展開する「スポーツコレクション」、柔和な光を優雅にまとう洗練されたモデルを展開する「エレガンスコレクション」と3つの領域を設けることで、ブランドの遺伝子を受け継ぎながら、日本ならではの美しさと品格をあわせ持つ、バリエーション豊かな腕時計を生み出し続けています。

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2018

Mechanical

現在も語り継がれる高精度追求の金字塔である「V.F.A.」へのオマージュ。新デザインのプラチナケースをまとった希少なタイムピース

※「V.F.A.」とは「Very Fine Adjusted」の頭文字をとったグランドセイコー独自の略称であり、1969年当時、日差±2秒以内という機械式時計の常識を超える驚異の高精度を実現したモデルのこと。このモデルは、グランドセイコー専任の時計師の特別調整と通常のグランドセイコー規格検定(17日間)の倍に当たる34日間の検定期間により、当時のV.F.A.モデルに匹敵する平均日差+3秒~-1秒(静的精度)を実現。

2018

Mechanical

新設計の小型自動巻ムーブメント搭載のレディスメカニカルモデル

約50年ぶりの新開発となる小型自動巻ムーブメント、キャリバー9S25を搭載したモデル。

2019

Mechanical

エレガンスコレクションを拡大
新開発のムーブメントを搭載した薄型ドレスウオッチ

ブランド初の小秒針を9時位置に配した新しい手巻ムーブメント、キャリバー9S63を搭載し、グランドセイコーらしいドレスウオッチの姿を提示したモデルを発売。

キャリバー「9S63」を詳しく見る

2019

Mechanical

レディス専用ムーブメントを搭載した小型メカニカルウオッチを待望のレギュラーモデルとして本格導入

キャリバー9S25と同等スペックのムーブメント、キャリバー9S27を搭載したモデル。

キャリバー「9S27」を詳しく見る

2019

Spring Drive

グランドセイコー マスターピースコレクション

マイクロアーティスト工房が生み出した新開発ムーブメント・手巻スプリングドライブ キャリバー9R02を搭載したモデル

キャリバー「9R02」を詳しく見る

STORY

12
60周年を迎えた2020年
グランドセイコーの新たな60年が始まる

古来より日本では、森羅万象の循環が約60年で一巡することから、60年をひとつの区切りとして捉える東洋思想が根づいています。これは、60年の中であらゆる変遷を経ながら進化し続けてこそ、さらなる永続と繁栄が可能になることをも示唆しています。その意味でも、ブランド誕生60周年を迎えた2020年は、グランドセイコーにとって大きな節目であり、次なる60年に向けた起点となる年でもあります。

グランドセイコーは、2020年3月に、次なるステージのスタートにふさわしい2つの新しいムーブメントを発表しました。機械式時計の聖地「グランドセイコースタジオ 雫石」からはキャリバー9SA5が誕生。高精度と長時間持続を両立させた10振動ムーブメントは、グランドセイコー独自の巻上ひげや新型脱進機など、技術の粋を集めた新機軸の数々を搭載しながら、薄型化を図り、さらなる進化を遂げました。雫石にオマージュを捧げた丹念な仕上げが光る美しいムーブメントは、これまで以上に安定した精度を保ちながら、その力強い鼓動を未来へと刻んでいきます。スプリングドライブの故郷「信州 時の匠工房」からはキャリバー9RA5が誕生。設計を一から見直し、月差±10秒の高精度と120時間のパワーリザーブを実現した新ムーブメントは、薄型化を図りながら、堅牢性を確保しました。その外観には、信州の自然美を讃えるべく、古来より日本人が尊ぶ「引き算の美学」を体現した仕上げ加工を施し、情感あふれる美しい外観を作り上げました。次世代のスプリングドライブと呼ぶにふさわしいムーブメントは、久遠に流れ、移りゆく季節のように、遠い未来に向かって、静かに、美しい時を紡いでいきます。

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2020

Mechanical

「雫石」にまつわる伝承を彫金で再現した限定モデル

雫が滴り落ち石に当たる情景を、現代の名工・照井 清が率いる彫金師たちによる熟練の技で表現しました。時針と分針に刻まれたパターンは滴り落ちる水滴をイメージしており、インデックスは、石に当たって跳ねた水を表現したモデル。

2020

Spring Drive

諏訪地方の冬の朝をイメージしたグランドセイコー初のメンズジュエリーウオッチ

2020

Spring Drive

ブランドの新たな歴史を担う、次世代のムーブメント「スプリングドライブ 5 Days」

これまで以上に薄く、強固でありながら、長持続・高精度・美しさを備えた次世代のスプリングドライブ「9RA5」を搭載したダイバーズウオッチ。

キャリバー「9RA5」を詳しく見る

2020

Mechanical

ブランドの新たな歴史を担う、次世代のムーブメント「メカニカルハイビート36000 80 Hours」

毎時36,000振動のハイビートムーブメントでありながら、最大巻上時約80時間持続のロングパワーリザーブを実現した新キャリバー「9SA5」。
グランドセイコー誕生60周年という節目を飾る本作では、グランドセイコーが受け継ぐデザイン文法「グランドセイコースタイル」を基本としながらも、すべての原点である初代グランドセイコーの意匠を見つめなおし、装着性や視認性に配慮した新時代のグランドセイコーを牽引する普遍的なデザインを目指し開発された。

*このデザインシリーズは、2022年に、グランドセイコーの次代を牽引する「グランドセイコー エボリューション9 コレクション」となった。この名が示すのは、絶え間なく進化を続けてきたグランドセイコーが、その根底に流れる美学と品格を進化させるべく編み出した9つのデザインルール「エボリューション9スタイル」です。

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STORY

13
前例のない複雑機構による高精度への挑戦
世界初の機構を搭載した機械式時計のコンセプトムーブメント「T0 コンスタントフォース・トゥールビヨン」を発表

1960年代、世界で最も厳格なスイスの天文台が主催する精度を競うコンクールの機械式時計部門で上位を独占したセイコーは、グランドセイコーの開発とともに技術を究め、メカニカルの精度を常に追求してきました。1998年、グランドセイコーは機械式腕時計製造の未来を築くキャリバー9Sシリーズを誕生させ、そして2020年。世界に類を見ないムーブメント「T0 コンスタントフォース・トゥールビヨン」を完成させました。
本作は、これまでにない手法でトゥールビヨンとコンスタントフォースを組み合わせた機構を搭載し、機械式時計としてセイコーの歴史上で最高レベルの時間精度を実現したものです。

さらなる正確さを探求した「T0」は、てんぷが生み出す1秒間に8回の刻音と、コンスタントフォースから発生する1秒間に1回のリズムが重なることで、音楽でいう16ビートを奏でます。開発目標であった機械式時計としての極限の正確さに加え、美しい仕上げだけでなく、音によって感性にも訴えるムーブメントを実現しました。
機械式時計史上かつてない、コンスタントフォース(※1)とトゥールビヨン(※2)が同軸上で駆動する複雑機構の開発。それは、機械式時計の頂へと続くグランドセイコーの挑戦を体現しています。

(※1)コンスタントフォース
動力ぜんまいの巻き上げ量(ぜんまいのトルクの大小)にかかわらず、機械式時計の精度を司る「てんぷ」に、一定のエネルギーを届ける機構。

(※2)トゥールビヨン
「てんぷ」と周辺の部品を一定の速度で回転させることで、重力によって生じる精度誤差を取り消す機構。

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2020

Mechanical

「T0 コンスタントフォース・トゥールビヨン」発表

グランドセイコーは機械式時計のさらなる高精度化を目指し、既成概念にとらわれない自由な発想で生まれたコンセプトムーブメント「T0 コンスタントフォース・トゥールビヨン」。本作は機械式時計として最高レベルの時間精度を実現することを目指して開発された、ぜんまいの力を一定にするコンスタントフォースをトゥールビヨンと同軸に備え、かつ一体化された世界初のムーブメントとなる。(特許取得済)

2021

Mechanical

2021年度ジュネーブ時計グランプリ「メンズウオッチ」部門賞受賞

対象モデルはメカニカルハイビート36000 80 hours「キャリバー9SA5」搭載のSLGH005。

2022

Mechanical

「グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン」発売
2022年度ジュネーブ時計グランプリ「クロノメトリー」賞を受賞

2020年に発表したコンセプトムーブメント「T0 コンスタントフォース・トゥールビヨン」をベースに、340を超えるパーツを全面的に見直し、2022年、新ムーブメント「キャリバー9ST1」の開発に成功した。小型化に加え、より美しく、より心地よい刻音を奏でることに成功し、従来のグランドセイコーより優れた精度安定性も実現。プロジェクト開始から10年の歳月を経て、時計史に新たな1ページを刻む「グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン」として世に誕生した。
このグランドセイコー初のコンプリケーションモデルは、2022年度ジュネーブ時計グランプリ(GPHG)において、卓越した精度を備えた時計に贈られる「クロノメトリー」賞を受賞。

STORY

14
グランドセイコーの新たな一歩
ブランド初の機械式クロノグラフムーブメント
「TENTAGRAPH」誕生

毎秒10振動による計時精度。3日間(約72時間)駆動するロングパワーリザーブの自動巻クロノグラフ。グランドセイコーは「TENTAGRAPH(テンタグラフ)」と名付けられた、ブランド初の機械式クロノグラフムーブメント「キャリバー9SC5」を開発し、その歴史に新たな一歩を刻みました。
「TENTAGRAPH」は、デュアルインパルス脱進機の搭載とツインバレル(2つの動力ぜんまい)の連動により、10振動でありながらクロノグラフ作動時でも約72時間という長い持続時間を実現。加えて、正確な計測と操作性、耐久性を確保するクロノグラフ機構が設計され、高精度と優れたエネルギー効率を誇る革新的なムーブメントです。

2023

Mechanical

「エボリューション9 コレクション SLGC001」発売

「TENTAGRAPH」を搭載したグランドセイコーSLGC001は、光と陰の間に美を見出す日本の感性から生み出されたデザイン文法「エボリューション9スタイル」を基に開発された。瞬時の判読性、直感的に分かる操作性、頼れる堅牢性を追求したグランドセイコー初のメカニカルクロノグラフモデル。
「グランドセイコースタジオ 雫石」にて手作業で組み立てと調整が行われる本作は、スタジオの窓から望む雄大な岩手山の山肌から着想を得た繊細なパターンと、透明感のあるブルーを組み合わせ、星々が煌めく夜の岩手山をダイヤルで表現し、まさにグランドセイコーのフィロソフィーである「THE NATURE OF TIME」を体現している。

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2024

Mechanical

新世代の手巻ムーブメント「手巻メカニカルハイビート36000 80 Hours」が誕生

グランドセイコーの手巻ドレスウオッチにふさわしい繊細で優美な造形と、心地よい巻き心地を追求し、約50年ぶりに生み出された10振動手巻ムーブメント「キャリバー9SA4」。2020年に発売された革新的な自動巻ムーブメント「キャリバー9SA5」よりも、約15%少ない巻き上げ回数で同じ巻き上げ効果と、4.15mmという薄型ムーブメントを実現。

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