Vol.4
動力の源、動力ぜんまい
機械式時計の動力源は「動力ぜんまい」です。渦巻き状に巻き上げられて香箱に収められた動力ぜんまいが巻きほどけることで、その力が歯車に伝わり針を動かします。
機械式時計を毎日使うと、1日に数回、1年間では優に1,000回を超える回数の巻き上げと巻きほどけを繰り返します。わずか0.1mm程度の厚さの動力ぜんまいがこれだけの回数の伸び縮みを繰り返す訳ですから、その耐久性やばね力には大きな信頼性が要求されます。
グランドセイコーの機械式時計では自社製造の動力ぜんまいを用い、素材から改良を重ねてきています。
ひげぜんまいと動力ぜんまいの両方を自社製造している腕時計ブランドは世界でも少数です。それに加えて徹底的な品質管理を行い続けているからこそ、グランドセイコー9Sメカニカルの高性能は達成できるのです。