グランドセイコー ヘリテージコレクションより、流れ行く時への敬意と日本人の感性を込めたコレクションの誕生です。1960年代のアイコニックなモデル「62GS」のケースデザインを現代的に再構築した4モデルです。
「The Nature of Time(時の本質)」をテーマに、日本の二十四節気の中から4つの節気の美を切り取ったダイヤルが特徴的です。春の訪れを告げる「立春」から、冬の厳しい寒さを告げる「大寒」まで、自然が目覚め、花開き、熟し、眠りにつくまでの情緒あふれる旅へと誘います。
1967年に発売された「62GS」は、グランドセイコー初の自動巻ムーブメントを搭載し、ベゼル(ガラス縁)のない構造によって広々と見えるダイヤルや、「ザラツ研磨」によって実現したシャープな多面体からなるケースが印象的です。その特徴を生かしつつ、デザインを現代的に再構築しています。
4つのモデルには、グランドセイコーの特徴的な2つのムーブメントが搭載されています。
熟練した職人が手作業で調整・組み立てを行っています。
キャリバー9R65は、最先端の技術と熟練した職人の手によって高精度を実現しており、スプリングドライブならではの秒針の動きによって、シームレスな時の流れが感じられます。「春分」の情景を切り取ったSBGA443と、「大寒」の情景が彷彿としてよみがえるSBGA445は、「信州 時の匠工房」から生み出されます。
キャリバー9S85は、動力ぜんまい、ひげぜんまい、脱進機に革新的な技術を採用し、匠の手による微細な調整によって高精度を実現しています。10振動のハイビートで刻まれるダイナミックな秒針の動きも特徴的です。「立夏」の情景を映すSBGH271と、「秋分」の情景が描かれたSBGH273は「グランドセイコースタジオ 雫石」から生み出されます。
桜の花びらが川の水面に落ちると、渦を巻いて浮き流れます。花が水の上で踊っているかのようなこの情景は、日本では「花筏(はないかだ)」と呼ばれています。春分のころの儚い桜の美しさが宿るダイヤルが特徴的なモデルです。
旧暦の春(立春)を皮切りに、雪が雨に変わり(雨水)、生き物が冬眠から目覚めること(啓蟄)で、春が息を吹き返します。 昼と夜の長さが同じになり(春分)、清らかな空の元、自然が再生される(清明)。そんな春の情景の束の間の時を切り取ったダイヤルです。
春から夏になると、大地は瑞々しく青々とした緑に覆われ、爽やかな夏の風が野原を吹き抜けていきます。このころの爽やかな風を日本では「薫風」と言います。このモデルの豊かなグリーンのダイヤルは、夏の始まる立夏のころの季節の一瞬をとらえ、その美しさを目で楽しむことができます。
夏はやがて米の種まきの時期に移り(芒種)、昼が長く夜が最も短い時期(夏至)になります。暑さの度合いが増し(小暑)、最も暑い日を迎え(大暑)、夏は終わりを告げます。そんな夏の情景の束の間の時を切り取ったダイヤルです。
月明かりの下、秋の虫の鳴き声が聞こえる他は静かな夜。夜空に月が美しく光る月夜から着想を得たこのダイヤルは、秋分の夜を連想するダークブルーを採用し、ダイヤルに施した模様で、空に浮かぶ秋の雲を表現しています。
秋の始まり(立秋)が幕を開け、暑さが和らぎ(処暑)、朝露で目覚める時期(白露)。 やがて昼と夜が逆転し(秋分)、朝に野草に霜が宿り始めるころには五穀の収穫の時期(寒露)を迎えます。そんな秋の情景の束の間の時を切り取ったダイヤルです。
雪に覆われた松の木が、冬の太陽の下で静かに佇んでいます。それは、自然が春に目覚めるために眠りにつく静寂のときです。このモデルのダイヤルは、本格的に雪の降り始める「大雪」のころ、太陽の光を浴びて輝く雪面の情景を表しています。
冬が始まり(立冬)、雪が舞いはじめ(小雪)、一年で最も昼が短くなる時期(冬至)の直前の束の間の時を切り取ったダイヤルです。
SBGA443
[ Caliber 9R65搭載 ]
SBGH271
[ Caliber 9S85搭載 ]
SBGH273
[ Caliber 9S85搭載 ]
SBGA445
[ Caliber 9R65搭載 ]