はじめに
25年間にわたって時を刻み続けてきた9Sメカニカル
グランドセイコーの9Sメカニカルは1998年に誕生しました。目指したのは時計の本質を突き詰めること。
そのために採用したのは、大きなてんぷ。その大きなてんぷを正確に振動させるためのばね力の強いひげぜんまい。摩擦によるエネルギー損失を抑え、耐摩耗性を高めるための歯車の軸のほぞ磨き。さらには経年によるてんぷの軸のわずかな寸法変化を抑える特殊な処理まで。
すべては高精度を誇った1960~70年代のGSメカニカルを超え、精度や耐久性を極めた世界でも最高峰のメカニカルをつくるため。
こうして生まれたグランドセイコーメカニカルムーブメントはキャリバー「9S5シリーズ」と名付けられ、その後9S6シリーズ、9S8シリーズ、9SA5へとその本質は受け継がれ、25年間時を刻み続けています。